組織の目標に基づいたマーケティング目標が定まったら、次に取り組むべきはこれから行うマーケティング諸活動の標的となる市場の選定です。この標的市場の選択は、これから取り組むマーケティング戦略の立案にとって極めて重要な要素となります。それは、企業は与えられた時間と限られた資源をできるだけ有効に使うために、自社の強みを最大限に引き出せる市場を選択しなければならないからです。その1つの手法として「市場細分化」というものがあります。これは、市場を企業のマーケティング活動に対する反応が互いに異なる2つ以上のセグメントに分割することです。細分化へのアプローチ方法としては、消費者の特性(地理的、人口統計的、サイコ・グラフィック)からのアプローチと、消費者の反応(ベネフィット、使用率、ロイヤリティ、状況)からのアプローチなどが代表的なものです。この細分化の目的は、自社の提供しようとするサービス、製品に適合する市場を見つけ出したり、競合相手が見過ごしている潜在的な市場を見つけ出すことにあります。市場をある特性ごとに幾つかのグループに細分化することで、各市場セグメントのプロフィールを具体的に知ることができ、自社の資源を投入すべき市場を把握しやすくできるというメリットがあるのです。
| 区分 | 特性 | 例 |
|---|---|---|
| 消費者特性 | 地理的特性 | 都道府県、市町村、都市/郊外/地方など |
| 人口統計的特性 | 年齢、性別、家族構成、所得、職業、宗教、国籍など | |
| サイコ・グラフィック特性 | ライフスタイル、パーソナリティー | |
| 消費者反応 | ベネフィット反応 | 消費者の求める質、耐久性、経済性、名声など |
| 使用率反応 | 大口使用者、小口使用者、普通使用者など | |
| ロイヤリティー反応 | 忠実、適度に忠実、気まぐれなど | |
| 状況反応 | 朝用、昼用、夜用など |
下図では“女性衣類の市場”を人口統計的特性(年齢)と状況反応(服のタイプ)に分けて細分化した例を挙げています。
【女性衣類の市場細分化事例】

「マーケティング」という用語は、現代社会に氾濫しすぎていて、多くの情報を集めれば集めるほどその姿が霞のかかったものに見えてきてしまいます。そこで、皆さんにこのサイトの管理者である私が伝えたいのは、古い書籍を何か一つでも良いから読んでみて欲しいということです。マーケティングは、そのカバーする領域は広がり、時を追うごとにその重要さを増してきています。しかしながら、これまでマーケティングを研究してきた大家たちは、未だに新しいと感じることのできる視点・切り口をすでに書籍の中で示してくれています。新しい情報を集めることは言うまでも無く重要です。しかしながら、本当のマーケティングの基礎を身につけたいのであれば、図書館へ行ってこれまで沢山の書籍を残してきてくれたマーケティング先駆者達の成果を読んでみてください。温故知新、必ず新鮮な何かを掴めるはずです。
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