時代の変遷とマーケティング

マーケティングの最大の特徴といえば、“消費者志向”という言葉があげられるでしょう。これはどのような内容を示しているのかというと、企業の生産能力が低く、まだ市場の需要に対して企業の供給が全く追いついていない時代には、企業は“合理的な生産”を起点として経営を考えていました。しかし、時代の流れとともに企業では大量生産が行われるようになり、生産性が飛躍的に向上して市場の需要に対して供給が過剰となっていきました。それまでつくればつくっただけ売れていたものが、つくっても簡単には売れない状態となっていったのです。つまり、市場に商品が満ちてくることにより、消費者は商品を選んで購入するようになってきたのです。日本は高度成長期を経て、一般消費者の生活水準が飛躍的に向上すると、それに伴って消費者の要求もより高度なものになっていきました。市場の商品に選択の幅が出てくると、消費者はより自分の嗜好に近い商品を購入するようになったのです。このような変化に対し、供給の側である企業はマーケティング・コンセプトという考え方を採用するようになります。このマーケティング・コンセプトについては、様々な定義や解釈の仕方がありますが、平たく言えば企業の活動の中心は顧客の創造と維持であるという考え方をもとに、マーケティングを企業活動の中心的な機能に位置付ける考え方といえます。つまり、最初に挙げた“消費者志向”が企業活動の中心に置かれるようになってきたわけです。企業の経営のあり方が、合理的な生産を起点とした“生産指向”から消費者を中心とした“マーケティング志向”に変わっていったのですね。


マーケティング戦略とその用語を理解するためのポイント

「マーケティング」という用語は、現代社会に氾濫しすぎていて、多くの情報を集めれば集めるほどその姿が霞のかかったものに見えてきてしまいます。そこで、皆さんにこのサイトの管理者である私が伝えたいのは、古い書籍を何か一つでも良いから読んでみて欲しいということです。マーケティングは、そのカバーする領域は広がり、時を追うごとにその重要さを増してきています。しかしながら、これまでマーケティングを研究してきた大家たちは、未だに新しいと感じることのできる視点・切り口をすでに書籍の中で示してくれています。新しい情報を集めることは言うまでも無く重要です。しかしながら、本当のマーケティングの基礎を身につけたいのであれば、図書館へ行ってこれまで沢山の書籍を残してきてくれたマーケティング先駆者達の成果を読んでみてください。温故知新、必ず新鮮な何かを掴めるはずです。


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